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2016年6月11日 (土)

成田編、成田空港のなかにある航空神社と、空と大地の博物館

※この遠征記は2016年6月4日のものです。

みなさん成田空港の中に神社があるのを知ってますか?

東峰神社は別名を「航空神社」といい、飛行機関係の御利益があるといわれています。で、場所はこちらの地図参照。

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なんと滑走路の敷地内の誘導路のど真ん中という場所。
ターミナルから3km程度、地下道があってクルマで5分ほどでいけます。

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第2ターミナルを出発して、東横インの横をぬけて..
この道は空港を横切る裏道として、地元のクルマやトラックが結構走ってますね。

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「東峰神社」の看板が見えたら左折

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高いフェンスにかこまれた道を進む。

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こじんまりとした無人の社が現れましたした。

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これが東峰神社。
別名を航空神社といって、飛行機関係の御利益があるとされます。

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鳥居の脇の石柱には「航空神社」の文字が読めます。

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傍らには「皇紀二千六百年」の碑が。
そうです、この神社は成田空港ができる遙か昔から存在してたのです!

成田空港反対運動のために、東峰地区の住民のシンボルだったこの神社は、とりこわされずに周囲の数件の農家とともに、買収に抵抗して空港の敷地内に飛び地として残っているのです。

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こちらの地図が分かりやすい。
空港の中の濃い緑色の部分が、未買収の反対派の農地がある場所です。
東峰神社はちょうどB滑走路の端で、滑走路の延伸が阻まれているのがよく分かります。
さらに、点在する農地のために誘導路がグニャグニャに曲がっているのもわかります。

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空港の計画の前から、ここは飛行機関係の神社だったそうですが、偶然とはいえ運命を感じます。

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狛犬のかわりにカエル?
筑波のガマですかね。

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周りは高い電圧線つきのフェンスにかこまれて周りの景色はまったく見えません。
周囲には大量のセンサーと監視カメラがあります。

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フェンスの隙間をのぞくと、警備用通路あり、さらにむこうにもう一枚のフェンスで完全ガード。まあ火炎瓶とか放り込まれたら困りますからね。
まったく飛行機のすがたは見えませんが、
頻繁に飛行機が離陸するたびに、スゴいジェット音が響きます

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ところで全然人がいませんね。
ネットでこの神社を調べたときは「敷地に入るとカメラで監視している警官が瞬時にとんできて職務質問される」とか書いてあったけど、そんな気配はありませんでしたね。どうみても善良な市民にみえたからでしょうかね。
(今年の4月から成田の警備体制が大幅に緩和されて、ゲートチェックなども廃止されたのでそのせいだと思います)

そんな感じで20分くらいぶらぶらと写真など撮って、もちろんお参りもして神社をあとにします。

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神社の道路の向かいには「三里塚物産」という看板。
ここは反対派農民の畑があり、季節になるとここで作られた「成田空港産」のラッキョウ漬けが買えるそうですよ。

こういった空港内の飛び地はココ以外にも「木の根ペンション」や「象の檻」(横堀団結小屋)などがありますので、興味があるひとはぐぐってみると良いでしょう。

成田空港の警備はかつてのゲートは残っていて、警官や職員はいるものの、
止められてチェックされているクルマや人は皆無ですね。
最近は過激派もおとなしいし、五輪にむけて普通の空港になっていきますね。

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木の根ペンションも行ってみたけど、現在は営業してないようで「私有地立ち入り禁止」の看板があり、無用なトラブルはさけるために見学は断念(画像はGoogleストリートビューから)


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そしてこちらは、誘導路からみた横堀団結小屋の大鉄塔(別名象の檻)
目の前を飛行機がバンバン通って大迫力。ぜひ行ってみたいものです。
(写真はネットからのひろいもの)

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さて、続いてはクルマで空港の南に隣接する場所にある、
「成田空港 空と大地の博物館」にきました。

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この博物館は、成田空港の開港の歴史資料を、空港側だけでなく反対運動側の資料も含めて豊富に展示した大変に興味深いものです。

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小さいけど結構新しい立派な建物なんですけど、実は運営は成田空港会社でして、地元との和解の象徴的な施設なんでしょうか。
展示の内容もかなり中立な立場に配慮してあるのがうかがえます。

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まあ、土曜だけど見学者は全然いなくてガラガラですけどね。
空港計画前の長閑な開拓地の様子。

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空港前の航空写真。農地がびっしりとあるし結構起伏もある。

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そして新空港計画。

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こんな超巨大空港の計画もあったらしい。
もし実現してたら、シンガポールや香港や仁川なんて目じゃないアジアのハブ空港になってただろうにね。

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反対運動の紹介。
各セクトのヘルメット。
ボロボロのもあってリアル。

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なぜ、あんなに過激な反対運動だったのか...
時代背景もあったろうけど、今の感覚からはちょっと理解に難しいところもあります。

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これは子供のころだったけど大事件だったので覚えている。
空港管制塔へのテロ事件。

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開港時に就航していた航空会社。
現在は存在していない会社もけっこうあるな。

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計画から、壮絶な反対運動、過激なテロ、和解と歴史を一通り振り返りました。

このあたりの歴史は日本の近代史としても非常に興味深いので調べてみると面白いです。

(Wikipedia 成田空港問題)

(Wikipedia 三里塚闘争)

ところで、さきほどの東峰神社ですが。
あの神社と周囲の農地のせいでB滑走路が2400mしか造れずに、そのために中小型機しか発着できず成田の運用に大きな支障となっています。

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また、木の根ペンションの土地などのため横風用滑走路も造れず、周囲の自治体との協定で深夜の離発着もできません。

そんな成田に見切りをつけて、羽田の拡張と運用時間拡大で、どんどんと国際線を成田から奪っており、地方空港は安い使用料でLCCを成田から争奪。
というわけで、何十年もの反対運動の執念が実ってか、現状の成田空港は徐々に衰退中。
反対住民達の悲願の「成田廃港」に徐々にではあるけど、近づいているんですよね。
まあ、反対派も子や孫の代になって世代がかわって賛成に転じている方も多いようですが。

空港利用者の立場からすれば、便利になってくれるに越したことはないですが、反対運動の歴史もありますから、複雑な気分です。

なお、これ以降に作られた新しい空港は、たとえ費用がかかっても土地買収の問題が発生しない海上埋め立てで作られる例がほとんどになりました(関西、中部、神戸、北九州など)

といった感じの、ディープな成田周辺観光でした。

まだ続きます。

 

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