相変わらずせっせとポケモンGOやってるアニマルさんですが、みなさんも楽しんでますか?
ある方法で簡単に歩行距離を稼げるのを発見したので記事にします。
(長文読むの嫌いな人に三行要約)
・iPhoneに外付けGPSレシーバーを接続する。
・GPS電波が不安定な状態すると、勝手に移動し続ける。
・正規の外部機器を接続した動作であり、規約違反行為ではない。
以下は詳細解説
〇タマゴは重要!
ポケモンGOで強いポケモンを作るには、せっせと歩いてタマゴをいっぱい孵すのは重要なのは皆さんご存じの通り。
でも、移動距離は速度制限がかかっているためにクルマや鉄道などの早い速度では駄目で、歩く速度で移動する必要があるので時間がかかります。
で、これを使います。
廃人位置ゲーマーのご家庭なら必ずころがっている、Bluetooth接続の外付けGPSレシーバー
こちらはアニマルさんが歴代愛用しているアメリカのBad Elf社のProモデル。
元々は山歩きや自転車で移動ログを取ったり、iPadやiPodTouchなどのGPS非搭載モデルで位置情報を使うための機器ですね。
(気圧計のない安いモデルもあります)
Bad ElfのGPSレシーバーはBluetooth接続以外にも有線の小型のタイプもあります。
こちらを使う場合は延長ケーブルも必要です。
〇位置測定の仕組み
スマフォの位置測定は市街地ではGPS衛星の電波ではなく、A-GPSという携帯基地局から送られてくる情報を元にして計算しています。
そのためGPS電波が受信できない屋内や地下でも、キャリアの電波圏内なら位置情報を早く正確に取得できるというわけです。
(参考記事)
第456回:A-GPS とは - ケータイ Watch Watch
電波が不安定な場所だとじっとしていても、画面上で時々キャラがちょこちょこ動いてちょっとだけ距離が進んでいることがありますよね。
それでは、電波をもっと不安定にして位置情報があちこち行くようにすればどうか?
ところが、そんなに大きく位置情報がずれるほどスマフォ電波が不安定な状況だと、データ通信に支障が出て肝心のゲームの進行ができません。
〇外付けGPSの動作
で、話を戻して外付けGPSレシーバーですが、iPhoneにGPSユニットをBluetoothで接続したときの動作は以下のようになるようです。
・GPS衛星の電波が有効ならGPSの位置情報を優先して使う
・GPSの電波が受信できないときは基地局のA-GPSの位置情報を使う
これはGPSレシーバーが衛星を多く(11個)とらえている状況。(Bad Elfのアプリ画面)
画面下のAccuracy(精度)をみると小さい値になっており、ほぼピンポイントで位置情報が出ている状況です。
(もちろんこの状況では普通にプレイヤーは画面上で止まっています)
ここで、レシーバーをGPS電波が不安定な場所に置いてみます。
とらえている衛星の数が4-5個くらいになるように調整します。
これがその時の状況。
Accuracyは10mくらいの誤差が出ている状況です。
このときに必死に衛星の電波をとらえようとするのですが、そのせいで位置情報がぶれまくって、画面でプレイヤーが数10メートルの範囲で動き回っているような状況にあります。
左上の移動速度をみてみるとじっとしているはずなのに時速4km程度で移動している状況となっていますね。
GPS衛星は常に動いているために受信状況は常に変動するのですが、うまく調整できると時速2~6kmのまさに「ゆっくり歩く程度の速度」を動いたり止まったりしながら、数時間にわたって維持できたことを確認しました。
この方法なら一日に10kmタマゴを何個も孵化させることが可能ですね。
これはGPSの電波が弱すぎて位置情報がとらえられなくなった状態。
Accuracyが表示されていません。
こうなるとA-GPSの位置情報に自動的に切り替わるので画面のプレイヤーも移動はしなくなります。
うまいことGPSレシーバーの受信状態を調整するのがキモですね。

GPSレシーバーのログを確認してみると、実際には家から一歩も出ていないのに、こんな感じでウロウロしたり、時々1km先まで飛んだりしています。
7時間で14kmほど移動したことになっていますが、ポケモンGOのほうの移動距離はもっと少なく認識されており、あまり細かい移動は無視されているようです。
〇GPSレシーバーの受信を不安定にするには

鉄筋コンクリート建築はGPS電波が通りにくいのでレシーバーを窓際から離すなど置く場所を調整してください。
金属製のブラインドも電波を遮るので調整に使えます。
木造家屋の場合はGPS電波は室内でも余裕で拾えてしまうので、受信を不安定にするのは結構大変です。
アニマルさんが試行錯誤してうまくいったのがコレ。
電波を遮る金属製のキャンディー缶にレシーバーを入れてフタをしめる方法。
でも、これだと微調整ができないので、アルミホイルに包んで、ちょっと隙間をあけてみると良い感じ。
あまり電波を遮断しすぎると肝心のBluetoothの通信まで遮断されてしまうので注意です。
このあたりは各自工夫されてみてください。
GPSレシーバーを使うこのワザのメリットはプラレールやターンテーブルと違って、iPhoneは手元にあるので、距離を稼いでいるあいだもネットが普通に使えるので、タマゴが孵るまではツイッターでもしていればオーケー。
〇テストした環境について
今回のテストはiPhone5sとBad Elf 2300 GPS Proを使いましたが、他のレシーバーやAndroid端末でも同じようになると思います。(8/8追記:Androidでは出来ないとの情報を教えていただきました)
Bad Elf社以外にも、この手のGPSレシーバーはいろんな会社の製品があります。
原理的には同じなのでこれらでも同じようなことは再現が可能なはずです。
ただし、レシーバーの精度やデータ取得間隔などで変わってくる場合があると思われます。
他の環境で試されたかたはコメントなどで教えていただけると嬉しいです。
〇規約違反行為ではないのか?
この方法は不正じゃないの?規約違反でペナルティをくらわないの?
規約文書をざっとみましたが、これは認証された正規の外部機器を接続した結果たまたま発生した事象で不正にはなりません。
脱獄やツールなどを使った位置偽装とは異なります。
また、端末側からみてもまったく正常な状態でシステム側から関知できません。
この方法を使えば寝てるあいだに10kmタマゴを毎日ふ化させるのも簡単ですが、アニマルさんは自分では使いませんよ。
だって、開発者の想定していない遊び方だし、自分で歩いたほうが楽しいし健康にいいしね。
不正行為ではないけど「チート」(ずる)であることは確実だもんね。
外付けGPS自体はiPadなどのGPS内蔵していない端末のために禁止することは難しいですが、開発元のナイアンテック社にはなんらかの対策をしていただきことを希望しますので、そのためにあえて公開しました。
まあ、簡単な方法なんでいずれだれかが発見するだろうからね。
みんなもポケモンGOでお出かけを楽しもうね!
次回の記事は、自宅の部屋からポケストップにアクセスする裏技紹介。